アトピーがある方は同時に便秘になっている方が多くおられます。この記事を読まれている方の中にも少なくないのではないでしょうか?
そこで今回は、なぜアトピーと便秘が関係するのかを説明していきたいと思います!
もくじ
アトピーと腸の関係性!
アトピーと腸は、切っても切れない関係にあります。
腸は、腸内にある細菌で栄養素を合成したり、体調に合わせた代謝を行なったり、吸収したタンパク質で血液を作る造血作用も行なっています。
また腸は腸内細菌により、毒素を無毒化し浄化させる解毒作業も行なっていることがわかっています。
最大の解毒器官は肝臓ですが腸内環境が悪いと、この解毒作用が上手く働かず、結果として次に解毒を行う肝臓にも負担をかけることになり、肝臓の状態も悪くなります。
腸は病原菌やウイルスなど、体にとって有害なものと、そうでないものを見分ける免疫作用を持っています。小腸、大腸の働きの中で、この解毒作用や免疫作用は、アレルギーと大きな関わりをもつといえますね。
アレルギーは人間の体に無くてはならない免疫システムですが、この見分ける機能が上手く作用せず、無害な食べ物に過敏に反応を示してしまうことによりアトピーやアレルギー起こってきます。
腸管は面積も働きも、最も規模の大きい免疫系であるためアトピーと大きな関わりを持っています。特に小腸の壁には無数の凹凸のヒダがあり、その表面は絨毛という細かい突起で覆われています。
絨毛の表面には更に細い微絨毛でびっしりと覆われており、それらを平面に伸ばすと成人での総面積はテニスコート1面分とも言われています。
絨毛の表面には更に細い微絨毛でびっしりと覆われており、それらを平面に伸ばすと成人での総面積はテニスコート1面分とも言われています。
絨毛は、病原菌などの異物の侵入を防ぐ働きを持っています。特に小腸は、新陳代謝を活発に行い、ここで免疫を高めているのです。
胃や腸で吸収した栄養は、この絨毛によって体内に吸収されています。
免疫作用が稼働する外敵が、どこから侵入するのか?
免疫作用が稼働する外敵の侵入経路は、皮膚・鼻の粘膜・腸の粘膜です。この中でも最も面積が大きいのは腸管の粘膜です。なので腸管は体の中で、最も大きな免疫系といえます。
小腸の免疫バランスを整える事は、アレルギー体質の人にみられるアレルギー症状を起こす原因となっている抗体(IgE)の過剰な発生を抑えることになります。
免疫システムが人間の体にとって、有害でないもの、有害なものとして記憶すると、再び同じもの(花粉などのアレルゲン)が体内に侵入したときに、IgE抗体がこれをキャッチし肥満細胞に伝えます。
すると肥満細胞は過剰にヒスタミンなどを放出し、血管や神経を刺激します。これがアレルギーの反応です。
すると肥満細胞は過剰にヒスタミンなどを放出し、血管や神経を刺激します。これがアレルギーの反応です。
アトピーをはじめとして、免疫系統の異常で起こるアレルギーは、小腸や大腸の働き具合と密接な関係にあるということが言えるでしょう。
アトピーやアレルギーがなぜ腸と関係するのかを説明してきました。
アトピーやアレルギーを抑えるには腸内環境を整えて、便秘を改善させてあげましょう。
腸内環境を整えることで症状は治まっていく傾向にあります。
腸内環境を整える方法
腸内環境を整えるポイントは腸内の善玉菌を増やすことです。
すぐにできる腸内環境を整える方法を紹介していきますね。
①発酵食品を摂る
発酵食品には乳酸菌が多く含まれます。乳酸菌というのは善玉菌の一種です。納豆や味噌・ぬか漬けやお酢、キムチ・ヨーグルト・チーズなどの発酵食品に含まれる乳酸菌を摂取することで腸内の善玉菌を増やすことができます。
②朝食を摂る
朝ごはんを食べることで内臓にスイッチが入り、理想的な排便が期待できます。朝、忙しくて朝食を摂っていない方は少し早めに起きて朝食を摂るようにしましょう。
③適度な運動をする
適度な運動は体全体の血流を促し、内臓の働きを良くしてくれます。内臓の働きが良くなれば当然、排便もしやすくなります。
適度な運動とは、学生時代の体育の授業のイメージです。週に2〜3回、30〜60分ぐらいの運動が良いでしょう。
④十分な睡眠を取る
睡眠時間は7時間ぐらいが良いでしょう。激しい運動をしている方や現場作業でよく体を動かす方は8時間ぐらい睡眠が取れると良いですね。
十分な睡眠は体の疲労を取り、内蔵を活発に働かせてくれます。1日24時間しかない中で睡眠時間の確保は難しいかもしれませんが、生活を見直して睡眠を取れるようにしてみてください。
⑤乳酸菌はサプリメントで補う
食事で乳酸菌をしっかりと摂れない方は乳酸菌サプリメントで補うのが良いでしょう。
まとめ
アトピーを改善させるためには腸内環境を整える必要があります。いきなり全ての腸内環境を整える方法を実践するのは難しいと思うので、できることから取り組んでみましょう。
最後までありがとうございました!